矮小歯(わいしょうし)について
こんにちは!
札幌市白石区東札幌イオン東札幌店2F デリック歯科 歯科衛生士の曽田です。
今回は、矮小歯(わいしょうし)についてお話します。
皆さん、矮小歯とはご存じですか?
矮小歯というのは、歯の大きさが通常の歯に比べて非常に小さい歯のことをいいます。
上顎側切歯(上の前歯から2番目)と第三大臼歯(親知らず)に多く見られます。
矮小歯の原因は、歯の退化現象によるものだと言われています。顎の骨が大きいために相対的に歯が小さく見える場合もあれば、下垂体性小人症やダウン症候群などが要因として考えられることもあります。また、遺伝性やビタミンD不足も原因として挙げられます。
これらの矮小歯による影響としては主に3つあります。
一つ目は、見た目の問題です。
隣の歯との間に隙間があることや長さが他の歯に比べて短いことで、すきっ歯に見えてしまいます。隙間を舌で押してしまう癖がついている方も多く、その影響で隙間がさらに広がってしまうこともあります。
二つ目は、噛み合わせの問題です。
歯と歯の間に食べ物が詰まりやすいことや上の歯と下の歯がうまく噛み合わないことからそのまま食べ物が詰まったままになり、虫歯になりやすい状態になってしまいます。
また、左右歯列のアンバランスによる噛み合わせの不具合で顎の骨に負担がかかってしまい、顎関節症になることもあります。
三つ目は、歯の寿命が短くなってしまう恐れがあることです。
他の歯に比べて、歯の根の長さが短いことや、歯の大きさが小さいため、歯自体が弱く寿命が短くなってしまうという問題があります。
実は、私も矮小歯がありました。幼いころに歯が生えてきて初めの頃は「小さい!!」と感じただけで、そこまで気にしてなかったのですが、歯科衛生士の専門学校に入学し、歯科について勉強していくに連れて自分の歯が形態異常を伴う矮小歯ということを知り、徐々に自分の歯の形態が気になり出しました。写真を撮るときはなるべく歯を見せないように写り、笑うときも唇で歯の先端を隠し矮小歯が目立たない様にもしていました。
矮小歯の治療方法について調べていくうちにコンプレックスに思い、学校の先生にも尋ね、審美治療ができることを教えて頂きましたが、学生だった私には金銭面的に厳しく治療を諦めていました。
私は今年の4月にデリック歯科に入社しました。デリック歯科の先生に私の歯を診てもらう機会があり、その際に「矮小歯治すことできるよ」と言って頂き、私が長年気にしていた矮小歯を治療して頂くことになりました。
下記の写真は、治療前と治療後のものです。
写真から見てとれるように、矮小歯があった左右の上の前歯から2番目の歯は、他の歯に比べて長さが足りなかったので、歯の先端に長さを足し、正常な長さに合わせて頂きました。
次に矮小歯が内側に傾いていたので、歯の形態に沿って丸みを帯びるよう表現してもらい綺麗な形にして頂きました。
私が行った治療方法は、「グラディアダイレクト」という修復材を用いた自費の治療です。
特徴は以下の通りです。
①色調・透明性に優れており、着色しづらいため汚れが付きにくい。
→天然歯とよく調和し色調変化が少ない。
②十分な強度もあるので長期にわたって綺麗な状態を保つ。
→破折や摩耗が起きにくく虫歯のリスクが低い。
③噛み合っている歯に負担がない。
→治療している歯たけではなく噛み合っている歯も長持ちする。
その他にも、ラミネートべニアという治療方法があります。
ラミネートべニアは、歯の表面をごくわずかだけ削って、歯の色をした薄い板を張り付けて見た目を改善する方法です。歯の表面をほんの少し程度削るので歯の神経には影響はありません。
矮小歯がある方、歯の隙間が気になる方など審美性が気になる方がいましたら、治療方法について、また料金についての詳細に興味がある方はお気軽にお声がけ下さい!
最後まで目を通していただきありがとうございました(^^)
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