歯周病のお話
こんにちは!歯科医師の粟野です
皆さんは一日何回歯を磨いていますか?僕は朝、昼、夜の3回磨いています。
皆さんは歯周病という病気をご存知ですか?歯周病とは細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯茎の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢/プラークの蓄積)歯茎が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は歯をぬかなければいけなくなってしまいます。
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これをプラークと言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。このプラーク1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されているんですよ!
歯周病とは、このプラークの中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。プラークは取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。 大切なのは予防、治療、そしてメンテナンスですよ!
正しい歯ブラシの方法で毎日歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が大切なことです、いつまでも健康な歯と歯茎で過ごしたいですね~
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