プラークと歯石
こんにちは!
札幌市白石区東札幌イオン東札幌店2F デリック歯科の歯科衛生士の伴です。
よく歯医者さんで「歯石がついていますね」、「プラークがつきやすいところ」など説明されることが多いとかと思います、よく耳にする歯石やプラークはいったいどういうものなのか、紹介します。
まず、プラークとは別名【歯垢】と呼ばれ歯の表面や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間等に付着している白いまたは黄白色のネバネバとした塊を言います。
舌で触るとザラザラとした感触があります。
プラークはネバネバと粘着性が強いため、歯の表面にしっかりと付着し、強くうがいしても取れません。
プラークの中には細菌が約600種類も存在しており、
プラーク1mgあたりに細菌が約1~2億個存在していると言われています。
プラークはお口の中の清掃が十分になされていない歯の表面に形成されます。
歯以外にも清掃が不十分な入れ歯や舌の表面などにも同様に付着します。
プラークは形成されてそのままという訳でもなく、時間の経過とともに、構成する細菌の数
と種類も増えてそれと同様に病原性も強くなっていきます。
プラークの形成過程について
【食後】
1~2分「ペリクル」という唾液、生理的歯肉溝浸出液由来のタンパク質の薄い膜が形成されます。
さらにペリクルの上に細菌が付着します。
~8時間(集落形成期)連鎖球菌などの好気性菌(空気中の酸素を好む菌)が主体となり、歯面に付着します。
8~48時間(急速成長期)放線菌などの、グラム陽性璣菌が増えています。
3~5日(成熟期)好気性菌よりも、嫌気性菌(空気中の酸素を嫌う菌)の割合が増えてきます。
5日以降(嫌気性菌成熟期)スピロヘータ(らへん型の細菌)や、運動性ビブリオというムチのような毛をもつ細菌などが出現します。
2週間~1ヶ月(歯石形成期)プラークに唾液中の無機塩分が吸収して、石のように堅くなる。
「歯石」が形成されます。
このようにプラークから始まり歯石になります。
歯石とは灰白色の石のような硬い塊です。プラークが長い間付着し状態でいると唾液に含まれるカルシウムなどによって石灰化して石のようになります。
これが歯石です。
・歯磨きをしているのに舌でさわるとざらついている。
・フロスを通すとボコッとした段差があり引っかかる。
歯石はこのような違和感の有無で判断することもあります。
また、歯の健康に以下のような悪影響を及ぼします。
・歯石の表面はでこぼこしているため、汚れが付着しやすい。
・汚れがたまりやすい環境になるため、虫歯や口臭の原因になる。
・歯ぐきが炎症を起こす(歯肉炎)
・歯周病に罹患し、進行する。
このような変化が生じるのには、次の理由が関係しています。
歯石が影響を及ぼす理由は、歯石自体が細菌の塊でできているからです。
虫歯や歯周病の原因菌が増殖して石灰化しているため、歯の健康に悪影響が出てきてしまいます。
そして、一度石灰化してしまうと、いくら歯磨きを頑張っても落とすことが出来ません。
そのため、歯石になる前に予防していくことが重要です。
プラークや歯石は虫歯や歯周病など口の中の様々なトラブルの原因になるため、日々のセルフケアでプラークのうちに除去するようにこころがけながら、歯石はプロフェッショナルケアで定期的に除去しましょう。
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