舌の力
こんにちは!白石区東札幌イオン2階デリック歯科 歯科衛生士の曽田です!
今回は舌の力についてお話しさせて頂きます。
舌の役割には、咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ )、発声に大きな働きをしますが、
味覚や知覚を感じる受容器もあり、胃に入る食べ物を選別する働きもあります。
また咀嚼の時には唾液を分泌するのを助け、食べ物に消化液を混ぜ合わせ
飲み込みやすい形にする働きもあります!!
舌は、呼吸にも深く関わっています。
口呼吸をしている人は舌の先端が下顎の前歯の裏側に触れてしまっている
「低位舌」という症状を引き起こします。
舌の正しい位置は、舌が上顎全体にあたっていて、
舌の先端は上顎の前歯のやや後ろのスポットに触れているのが理想的な位置です。
口呼吸をするデメリットをご紹介します。
・虫歯、歯周病のリスクが高まる
口腔内が乾燥していると虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい環境下となってしまいます。
・風邪やウイルスに感染しやすくなる
口から直接外気に含まれるウイルスを体内に取り込むことになってしまいます。
鼻呼吸だと鼻毛がフィルターとなり体内への侵入を防いでくれます。
・歯並びが悪くなる
口呼吸だと舌のが下がり、口まわりの筋肉も衰えてくるため、
バランスが取れず歯並びが悪くなるリスクがあります。
歯並びは、口唇、舌、頬筋により維持されていきます。
・顔貌の変形 (アデノイド顔貌)
アデノイド顔貌とは、口がポカンと開いた面長の顔を指します。
「アデノイド」とは、「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」とも呼ばれるリンパ組織のことです。
鼻から喉につながる部分にあり、扁桃腺と同じように、細菌やウイルスが体内に入ることを防ぐ役割を担っています。
このアデノイドが何らかの原因で大きく腫れることで、口周りをはじめとした顔つきに影響が出てしまいます。
多くは、免疫力の低い10歳ごろまでの子どもに見られます。
大人になるにつれて免疫力が高くなると、次第に小さくなるケースがほとんどです。
口呼吸が癖づいていることで、下顎骨の筋肉が付きにくく、顎骨も成長しなくなる場合があります。
それによって、口の中での舌の位置や動かし方に変な癖がついて、アデノイド顔貌へ繋がります。
舌の位置によって、体に様々な悪影響を及ぼすため日頃から意識していく必要があります。
大人になってから口呼吸になる方もいますし、意識してみないと気づけなかったりもします。
当院では検診の際や、定期的な口腔内確認の際にもスタッフが確認しておりますので安心して診療にお越しください。
最後まで見て頂きありがとうございました!
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