歯周病と全身疾患
こんにちは!デリック歯科の安達です。 最近北海道も暑くなってきて、夏を感じられる季節になりました。新型コロナも一時期よりは落ち着いていてこのまま第二波が来ないのを祈るばかりです。そのために日頃からうがい、手洗いなど出来ることを徹底して行いたいですね。
今回は歯周病の原因と歯周病が全身に及ぼす疾患などについて話したいと思います。 何回か書いたことがあるかもしれませんが、歯周病はお口の中に細菌が長期に溜まることに起こります。 歯の表面に細菌の塊のプラークというものが形成され、その細菌が毒素を出し骨や歯茎に悪影響を及ぼします。
さらにこの細菌の毒素が身体の様々なところに悪影響を与えることがあります。代表的な疾患としては①肺炎②心臓病③糖尿病④骨粗しょう症⑤早産⑥アルツハイマー病などが挙げられます。
肺炎はお口の中に細菌(プラーク)がある状態、または入れ歯が汚れている状態で食べ物を食べると、そのまま咳反射の弱い高齢者の肺の中に入ってしまい炎症を起こしてしまいます。
糖尿病も代表的な歯周病との関連がある疾患です。糖尿病が進行すると唾液の量が減り、口の中の細菌が増えやすくなり歯周病を進行させます。歯周病が進行すると血糖値を抑えるインスリンの働きを阻害してしまい糖尿病が進行します。お互いが作用しあい進行していますので、両方を同時に治療することが大事になります。
アルツハイマー病も歯周病の細菌が出す毒素により、アルツハイマー病の原因と言われるアミロイドβタンパクの沈着が増加するとの報告もあります。
新型コロナウィルスが現在騒がれていますが、昔からある疾患を無視するわけにはいきません。コロナウィルスにより歯科離れが起こっています。しかし放置すればより一層歯周病など深刻な状態になる場合もあります。歯科に来られない方は糸ようじ、歯間ブラシなど補助器具を使い徹底したお口のケアをお願いします!
投稿者: