知覚過敏
こんにちは。デリック歯科の安達です。 雪もだんだんと降ってきて、積もってきましたね。いよいよ本格的に冬が到来という感じがします。 なんと岩見沢では90センチ以上も積もったらしいですね。今年は寒冬ですが温暖化で寒い時と暖かい時の差が激しいという情報もあります。寒暖の差により体調管理が難しくなりますので、くれぐれも風邪など引かぬよう気をつけてください。
今回は知覚過敏についてお話しします。 現在デリック歯科に通われている方でも知覚過敏に悩んでいる人は多くいます。 アメリカに掲載された論文によると、成人の8人に1人は知覚過敏に悩んでおり、女性は男性の1.8倍この問題を抱えやすいということが発表されました。 たしかに女性の方の方が知覚過敏の相談が多いように思います。
論文の中で知覚過敏の原因としてはホワイトニングをする人や歯茎が後退している人は、痛みを感じやすいことが分かりました。また今回は知覚過敏の対処法についてもお話しします。
知覚過敏の原因
そもそも冷たいものや熱いものを食べたときに歯がキーンとするような鋭い痛みを伴う知覚過敏と言います。
知覚過敏の動水力学説
知覚過敏の原因としては、動水力学が知覚過敏の発生過程に関する現在最も有力な説です。はっきりしたことはまだ分かっていません。
知覚過敏は、多くの場合歯茎が下がっことやエナメル質損耗(表面にみえている白い部分が削れること)が原因となり象牙細管(神経と繋がるすごく小さい管)が開口することで発生します。この管の中に液体が入っています。一度開口した象牙細管は、刺激などを通すため、これによって細管内の流体移動が誘発されることがあり、このような流体移動によって細管内の神経が刺激され、短く鋭い痛みが誘発されることがあります。
象牙細管は以下の原因による歯茎が下がることによって開口します。
・歯周病
・過度のブラッシングなど
以下のうち1つ以上が原因となりエナメル質が無くなり、象牙細管が開口します。
・過度の歯磨き、その他の習慣によるエナメル質と象牙質により歯の表面を削ってしまうこと
・歯ぎしりにより根元に力が集中することなど
適切に歯磨きし知覚過敏を防ごう!
まず、毛の硬い歯ブラシを使わないことが大事です。 硬い歯ブラシを使っていると、歯茎が後退して象牙質がむき出しになり、痛みが生じることもあります。知覚過敏の症状を少しでも抑えるために歯磨き粉の成分が使うことで、神経につながる管がブロックされて痛みが和らぐことがあります。
歯磨きの仕方もとても重要なことです。歯ブラシを歯茎に強く当て磨くと歯茎はみるみるうちに後退してしまいます。バス法という、歯ブラシを歯に対して45°の角度で持ち、ブラシを親指と人差し指で持ち優しくマッサージするように細かく動かしてください。 歯ブラシを歯に押し付けると、歯の表面が擦り減って敏感な部分が露出してしまうので要注意です。歯ブラシの毛先が短期間で開いてしまうのは、ブラッシング圧が強すぎるサインですので気をつけてください。 上の絵の持ち方は良くないので気をつけてください。
知覚過敏になってしまうとふとした時にキーンとしみていまい、嫌な気分になり日常生活の質を下げてしまうことがあります。また長い間しみることが続くと神経が炎症を起こし常時痛くなり、神経を抜かなければいけなくなることもあります。 日常の僅かなことで防げることですので、これからはブラッシングする時は優しく磨くように気をつけてください!
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