CADCAM
こんにちは。デリック歯科の安達です。最近天気が悪くて憂鬱です。コロナも一時期よりは落ち着いてきましたが、これから寒くなりまた流行しないといいですね。今回は9月から前歯ま保険適用になったCADCAM冠について書いていきたいと思います。
CADCAMとはコンピューターでデザインし、コンピューターを利用して製作、Computer aided design/Computer aided manufactureの略です。近年歯科医療でも多用されるようになり、治療や技工作業の効率化だけでなく患者さんへのメリットも出てきています。
歯科用のCADCAMシステムは、3Dカメラで患者の治療箇所をスキャンしその情報を元にコンピューターが設計、その設計データを基に3次元切削加工機が歯の色のブロックを削りかぶせ物を製作します。
もともと先進医療の為保険適用外であった CADCAM冠(キャドキャム冠)が2014年から保険適用となりました。
歯科技術におけるCAD/CAMとは、口腔内に装着するクラウンなどの補綴物をCADやCAMのシステムを用いて設計、作製する技術を指します。従来ほとんど全てを手作業で行ってきた工程にCADやCAMを作組み込むことによって作業の効率化が図られるだけでなく、仕上がり具合のばらつきを防ぎ、さらには今まで利用できなかった素材も使えるようになるなど、技術革新が目覚しい分野となっています。
2020年4月からはその範囲がさらに増え、第一大臼歯(真ん中の歯から6番目の歯)に対して保険適用になりました。さらに9月から前歯も白い歯にできるようになりました。今までは後ろは金属でしたのでメタルフリーになります。
また、CAD/CAM冠(キャドキャム冠)はインレー、いわゆる部分的な詰めものにはできません。歯にかぶせるものが対象になります。
従来、虫歯などの治療でかぶせ物をした場合、保険治療では銀歯以外の選択肢はありませんでしたが、このCAD/CAM冠(キャドキャム冠)を採用することによって一部の歯ではありますが、保険適用内で白い歯を実現できるようになったのです。
CAD/CAM冠(キャドキャム冠)のメリット
1、歯に似た白色なので、銀歯に比べて見た目がよい。
2、金属ではないので、金属アレルギーが起こりにくい。
3、料金は保険適用外セラミックに比べ、保険適用なので安価でできる。
従来の銀歯が3,500円程度であるのに対して、CAD/CAM冠の料金は3割負担で6,000円前後です。
CAD/CAM(キャドキャム)冠で使われているプラスチックは硬めのタイプではありますが、使っているうちに磨耗が生じます。ですから、歯ぎしりや食いしばりが強い方には向きません。
また、CAD/CAM(キャドキャム)冠は銀歯のかぶせ物に比べてはずれやすい面もあります。材料の性質上セメントでくっつけても脱落することがありますので、外れたものを持ってきてもらったらそのまま再装着出来る事が多いです。
審美的にもセラミックほど色のバリエーションがなく、最初は艶があってもだんだんと表面が劣化し、艶がなくなっていきます。
また部分入れ歯の金具が、かかる場合 → 力がかかるので破折する可能性が高くおすすめできません。
なにかご不明なところがあればスタッフまでお尋ねください。
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