先天性欠如歯について
こんにちは!
札幌市白石区東札幌イオン東札幌店2F デリック歯科の受付の富木です。
今回は先天性欠如歯についてお話しします。皆さんは先天性欠如歯とは何かご存知ですか?
名前の通り先天的に永久歯がない、生えてくるべき永久歯が生えてこないことをいいます。
本来永久歯は上下顎で合計28本ありますが、(親知らずを除いて)乳歯の時に下の方で将来永久歯になるための目のようなもの(歯胚)が出来ない場合に起こります。
原因は明らかになっておらず、遺伝や妊娠中の栄養欠損、全身疾患、薬物の副作用などがあげられますがはっきりとした因果関係はありません。
したがって予防することは不可能なのです。
先天性欠如歯は少数の歯が足りない一部性歯牙欠如症と、多数歯にわたり欠如がある全部性歯牙欠如症に分けられます。
この先天性欠如はおよそ10人に1人に見られる症状と言われています。
では、発生するとどんな影響があるのでしょうか。
もし、乳歯が抜けてしまい、歯が無い状態が長時間続くと、乳歯が抜けた両隣の歯が倒れこんだり、噛み合うはずの歯がかみ合わないために伸びてきてしまったりします。
他にも、咀嚼障害や、歯列、顔貌への影響、発音障害、顎関節への影響などがあります。
歯が一本ないだけで様々な影響が出てくるのは怖いですね。ではもし、乳歯が抜けてしまったらどのような対応をするのがよいのかというと、方法は二つあります。
一つ目は、補綴的治療です。橋渡しの被せ物、ブリッジをかぶせる、インプラントを埋入する、入れ歯で永久歯がない部分を補うなどの方法があります。
二つ目は、矯正治療です。矯正治療をする事により、永久歯がない部分のスペースを埋めることが
出来ます。
ここで一番やってはいけないのが特に治療もせず放置することです。
自分の歯は一生ものです。代わりの歯どう頑張っても生えてくることはないので、
残りの歯の健康を守るためにも何らかの適切な処置を行うことをお勧めします。
そこで大事になってくるのが早期発見です。
早期発見には、幼少期からの歯科検診が重要になってきます。
先天性欠如歯は歯科医院や学校の歯科検診で指摘されるまで、本人や保護者も気が付かないことが多いようです。
実は私も去年自分が先天性欠如歯だと気付きました。
かかりつけの歯科医院でレントゲン撮影をする事で歯の生え変わりが順調に進んでいるかが
確認できます。
口の中の状態が明確に分かるので定期的な検診はお子様の歯を健康に保つことに繋がります。
先天性欠如歯は長期的な治療計画が必要なため、気になる点があれば早めに受診しましょう。
定期的な検診でお口の中の健康を一緒に守っていきましょう!
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