知覚過敏症について
こんにちは
札幌市白石区東札幌のデリック歯科 歯科医師の粟野です。
今日は知覚過敏についてお話します。
最近テレビのCM等でも時々耳にする知覚過敏とはどのような状態なのでしょうか?
まず、知覚過敏とは、虫歯でもないのに、歯が歯ブラシや冷たいもの等の刺激でしみる症状が出てくる状態のことを言います。
そもそも「しみる」と言う症状は、歯の構造のうちの象牙質(同ブログ 8月27日 歯の構造 参照)にある象牙細管と呼ばれる管に刺激が加わることで、引き起こされます。
つまり、知覚過敏の多くは、象牙質が見えてきてしまっているということが大半です。
- 歯肉の退縮(歯茎が下がってしまうこと)による象牙質露出
- 咬耗(長年噛み合わさることによってできる歯の磨り減り)による象牙質露出
- 歯の破折による象牙質露出
- 歯ぎしりやくいしばりによる歯の過重負担により歯頸部(歯の頭と根の境目の部分)が欠けてしまうことによる象牙質露出
- その他の要因での象牙質露出
また、それ以外にも象牙質が見えていなくても、虫歯の治療後やホワイトニングの治療後は知覚過敏の症状が出ることもあります。
このように、虫歯でもないのに、痛かったり、しみたりする知覚過敏はかなり厄介な症状です。
また、それに対しての対応は、
- 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
- 歯科医院で知覚過敏用のお薬を歯に塗ってもらう(効果は一時的)
- マウスピースを作成する(歯ぎしりやくいしばりが原因の時のみ)
- 欠けているところが大きければ、材料を詰めてもらう
- 歯の神経を取ってもらう(滅多に行わない)
と、なっておりますが、その人その人で対応が異なってきますので、まず、歯がしみるようであれば、歯科医院に相談されるとよいかと思います。
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