認知症と歯周病
こんちには。デリック歯科の安達です。最近めっきりと寒くなりました。今年の冬はラニーニャ現象(東太平洋赤道付近の海面水温が平年より低い状態が長期間続く現象)が起き、今年の冬は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向になると報道されています。つまり寒冬となり雪が多く降るかもしれません。昨年の冬は雪も少なく雪祭りも開催出来るかどうかの非常に雪が少ない冬でしたね。僕はウィンタースポーツは全くしないので少ない方が助かるます。なのでそこそこぐらいになったらいいなーと願っています。
最近のニュースで歯周病が認知症を重症化させる仕組みを九州大学のチームが解明したと報道されました。そもそも認知症とはさまざまな原因で脳の神経細胞が破壊・減少し、日常生活が正常に送れない状態になることをいう。と定義されています。認知症にはさまざまな種類があり、アルツハイマー型、ルビー小体型などがあります。脳にあるアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なタンパク質が蓄積されることで起こるアルツハイマー型認知症(通称アルツハイマー)は中でも最も患者数が多いです。
アミロイドβとはアルツハイマー型認知症に見られる老人斑の大部分を構成しているたんぱく質で健康な人の脳にも存在します。 通常は脳内のゴミとして短期間で分解され排出されます。しかし、正常なアミロイドβよりも大きな異常なたんぱく質ができてしまうと、排出されずに蓄積してしまうのです。さらに最近、アミロイドβの集合体であるアミロイドβオリゴマーが神経細胞のシナプスなどを障害し、病気の引金として働くことが明らかになってきました。 つまり、アミロイドβが脳内に異常に蓄積することにより、まだ完全に解明されていませんが脳細胞を萎縮させる働きがある可能性が高いということです。
ではなぜ歯周病になると認知症になりやすくなるのかですが、理由は2つあります。1つ目は歯周病の原因菌がアミロイドβを作る。2つ目はアミロイドβを脳内に運ぶたんぱく質が増えることです。
菌がアミロイドβを作ることは有名でしたが、今回の発表ではマウスが歯周病になると脳内にアミロイドβを運ぶたんぱく質が2倍に増え、脳内のアミロイドβの蓄積量が10倍になっているとされています。
歯周病は万病の元です。これからも元気に食事したり、会話をすることで健康が保たれます。 歯を失う原因の1位は歯周病と昔から言われています。歯周病を予防するには日々の歯磨きと定期的な歯科の受診が必要です。是非皆さんも病気を予防して、日々の生活を楽しむために定期検診をしましょう!
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